〜OHACO18株式会社が始動する。経営者として、この会社をなぜ今つくるのか〜
2026年5月18日(月)大安。この日、C-POWERグループに新しい会社が生まれます。
その名は、OHACO18株式会社。
創業者として正直に申し上げます。
この会社は、事業計画の都合で生まれたのではありません。
社会の中にある、ある「もったいなさ」を放置できなくなった。その一点が、起点です。
社会に眠っている「十八番」の話
歌舞伎の世界に、「十八番(おはこ)」という言葉があります。
その家・その人が最も得意とする芸。
磨き上げられた、唯一無二の強みのことです。
私は長年、C-POWERグループとして企業支援と福祉事業の両方に携わってきました。
そこで繰り返し目にしてきた光景があります。
企業にも、福祉事業所にも、そこで働く人にも、必ず「十八番」がある。
しかしその十八番が、正しく社会に届いていない。
届いていない理由は、能力の不足ではありません。「見つけ方」と「届け方」が整っていないからです。
どれほど優れた強みも、それを必要とする誰かと出会えなければ、社会の力にはなれない。
OHACO18は、その「届いていない十八番」を発掘し、磨き、必要とする誰かへつなぐために生まれます。
なぜ今、この会社が必要なのか
経営者の視点から見ると、現在の社会にはある構造的な課題があります。
企業は「選ばれる理由」を求めています。
少子化・人口減少が続く中で、価格や規模だけでは勝てない時代が来ています。
自社の強みで選ばれ続けることが、唯一の持続可能な戦略です。
福祉事業所もまた、同じ問いに直面しています。
「なぜここに通うのか」「なぜここに仕事を頼むのか」。
その答えを、制度の枠の外で持てているかどうかが、事業所の未来を分ける。
そして、障害のある方々や支援を必要とする方々の多くが、自分の十八番に気づかないまま社会に出ていきます。
強みが見えないまま就労するのは、宝を持ったまま宝を活かせていない状態と同じです。
十八番を持つ人・組織が増えると、社会は強くなる。
OHACO18が実現したいのは、この一文が当たり前になる社会です。
C-POWERグループの理念との接続
C-POWERグループのミッションは「頼れる先を増やし続けて、自立する」ことです。
この理念は、私自身の人生の経験から生まれたものです。
生まれつき障害があり、18年間施設で過ごした私は、「選べない環境」がいかに人の可能性を狭めるかを身をもって知っています。そこから生まれた確信が、今も私たちの事業の根底にあります。
頼れる先が多いということは、選択肢が多いということ。
選択肢が多いということは、自分の人生を自分で選べるということ。
OHACO18は、この理念をC-POWERグループの福祉事業の枠を超え、企業・地域・行政まで拡張する役割を担います。福祉と企業の創造力で、社会課題を解決する。
それがC-POWERグループの存在意義であり、OHACO18の使命でもあります。
経営者として、何を約束するか
OHACO18は、三つのことを約束します。
一つ目は、強みを見つける力。組織の中に眠っている十八番を、丁寧な対話と分析で引き出します。
自分たちでは気づきにくい価値の源泉を、外側から見つけることが私たちの仕事です。
二つ目は、強みを形にする力。発掘した十八番を、再現性のある仕組みに変えます。
個人の感覚に頼るだけでなく、誰が携わっても成果が出る体制を整えることで、持続的な成長を支えます。
三つ目は、強みを社会につなぐ力。
企業・福祉事業所・地域・行政をまたいで、十八番が社会の仕事として循環する道筋を開きます。
強みが孤立せず、社会に届くことで、初めて本当の価値になります。
これは、コンサルティングでも、仲介でも、単なる支援でもありません。
OHACO18が目指すのは、十八番を未来の力に変える専門企業としての役割です。
「18」という数字が持つ意味
OHACO18という社名に込めた「18」には、複数の意味が重なっています。
十八番。歌舞伎の最強の演目の数。そして、私がC-POWERグループの理念を形成するに至った、人生最初の18年間。さらに、OHACO18のブランドカラーには「18」という数字が設計の中枢に宿っています。
単なる偶然ではなく、この会社の存在そのものに「18」が刻まれている。
そのことが、私にとってこの会社の使命を確かめるものになっています。
大安という吉日を選んだことも、意図の一つです。経営者として、出発点に意味を込めることは決して迷信ではない。覚悟を形にすることだと私は思っています。
この会社をつくった、本当の理由
最後に、正直な話をします。
C-POWERグループは2002年の創業以来、デザイン・IT・福祉・不動産と事業領域を広げてきました。
その過程で気づいたことがあります。
事業が増えるほど、「つながり」の欠如がもったいなくなってくる、ということです。
企業の課題と福祉事業所の強みが、出会えていない。
地域のニーズと個人の十八番が、接続されていない。
そのギャップの中に、未使用の社会資源が大量に眠っています。
OHACO18は、そのギャップを埋めるために生まれます。
私一人の発想でも、C-POWERグループだけの論理でもない。
社会全体の「もったいない」に向き合うための会社です。
十八番を、未来の力に。
この一文が、OHACO18の約束であり、出発点です。
OHACO18株式会社
代表取締役 肥田和明
